【靴磨き遠征】福岡『Boston&ReOlds』靴磨き体験
どうも!なっとらです。
全国の靴磨き職人に磨いてもらうべく靴磨き遠征に行って参りました。
記念すべき第1回は福岡の靴磨き屋さんBoston&ReOldsに行ってきました。
Boston&ReOlds
福岡県の天神にある靴磨き屋さん。
2018年4月に誕生。オープンして1年ぐらいです。
靴磨きおよびリペアを手がけている福岡初の専門店とされています。
今回は、西上さんという方にトリッカーズのカントリーブーツ M2508を磨いていただきました。
ビフォーアフター
ビフォー
(前回Brift Hの長谷川さんに磨いていただいた後になります。)
アフター
磨く前から良い状態だったためビフォーアフターが分かりにくいですが、全体的にギラッと光っています。
靴磨きの工程
1.レノマットクリーナーで汚れ落とし(鏡面ワックスは、サフィールノワールのニュートラルのワックスを使いワックスを浮かせてからレノマットクリームで除去
2.靴クリームの塗布(サフィールノワールクレム1925 ブラックを指で塗布)
3.豚毛ブラシでブラッシング
4.靴クリームの塗布 ※布と水を使い、サフィールノワールクレム1925を再度塗布
5.ワックスの下地作りサフィールノワールのブラックを親指を使い片足ずつ数回塗布
6.布と水を使いワックスを塗り重ねる
7.再度サフィールノワールのブラックを塗布
8.6を行う
9.仕上げ段階でサフィールノワールミラーグロスを塗布
10.布と水を使いサフィールノワールミラーグロスを使い塗布
11.山羊毛ブラシでブラッシング
12.グローブクロスを使い磨き上げる
学んだ3つのこと
- ワックスの落とし方
鏡面ワックス落としはサフィールノワールワックスのニュートラルを使い、ワックスに含まれる溶剤を利用しワックスを浮かせ、クリーナーで除去していました。
サフィールノワールクレム1925のニュートラルを使う方法は聞いていたのですがワックスでも可能なんですね。数回程度がワックスが落ちました。今度やってみようと思います。 - 乾拭きはしない
豚毛ブラシ後は乾拭きをして余分なクリームを拭き取ることで綺麗に仕上がるとされているのですが、西上さんは豚毛ブラッシング後に再度靴クリームを塗布しさらに栄養を奥までしみこませるという方法をされていました。
靴磨きのポイントは革へ栄養を与えることなので、大切なポイントだと思いました。 - 鏡面磨きのコツと方法
「下地づくり」
ワックスを塗布する際、親指を使用していました。これは衝撃でした!親指のが塗りやすそう!自分も真似してみます。
ワックスは塗布後にとにかく乾かすことが大切とおっしゃっていました。
乾かない限り上手く鏡面磨きをすることができません。
分かってはいることなのですが、基本の再確認ですね。
そのためドライワックスが重宝されますが、ドライワックスを塗布する際はのびがないため塗りにくいため、悩みどころです。
「下地を途中で塗る」
一度下地を作ったあとは、布に少量の水とワックスを使用し、磨きあげるという認識でいましたが、西上さんは途中で何度か指使いワックスを一層作ることをしていました。
下地を一度作ったら、あとは布で磨き上げるという固定概念が合った私でしたが、こちらの方法も試してみようと思いました。
「ミラーグロスは最後の仕上げ」
仕上げの段階でサフィールノワールミラーグロスの登場です。
光沢を強めていきます。
ミラーグロスは最初の下地に使うのか、途中で使うか、最後に使うかよく分かりませんでしたが、最後の仕上げに使うのが良いみたいですね。
「ワックスを全体に塗布」
Brift Hの長谷川さんもやっていたのですが、ワックス数回アッパー全体に布を使って塗り込み、それを全体豚毛チラシでチラつかせます。
ワックスが割れても大丈夫なように面ではなく点を意識することで綺麗な仕上がりになります。
おわりに
全国靴磨き体験武者修行福岡編でした。
とにかく靴磨きの方法、そしてこだわりは千差万別。
いろいろな方法があるんだと驚きました。
西上さんは穏やかな方で、たくさん革靴や靴磨きについてお話しできました。
それだけでも十分楽しい空間ですが、お話をしながら、いただいたコーヒーを飲み、目の前で靴を磨いてもらうのは最高な時間です。
福岡に行った際はぜひBoston&Reoldsで靴磨きをしてもらってみてはいかがでしょうか。